Home

19年度・20年度目次

提 言
 ○会長
 ○教育センター指導主事
 ○指導室 指導主事
 ○音楽研究会 委員長

研究部の活動
 ○授業研究部
 ○音楽教育研究部

各種研修会
 ○講演会・総会
 ○夏季研修会
   (愛知県小中学校音楽教育研究大会)
 ○冬季研修会
 ○部活動指導者研修会
      ・第1回 合唱(指揮)
      ・第2回 合奏(器楽)
      ・第3回 合唱(発声・和声)

音楽関係行事
 ○年間行事予定
 ○ナゴヤ・マーチング&バトンウェーブ’09
 ○市小中学校連合音楽会
            (教育祭)
 ○市小学校バンド演奏会
 ○市小中学校合唱フェスティバル

ワン・ポイント・アドバイス
 ○新学習指導要領@

個人研究
 ○教育研究派遣員紹介
 ○指導体験記録入賞者紹介
 ○私の研究

 アルバン・ベルクさよならコンサートを聴いて

名古屋市音楽教育研究会 会長

川原小学校長    奥 野 史 子

 最近,これほど「行ってよかった 」と思った演奏会はない。きっかけは、「あの有名なアルバン・ベルク弦楽四重奏団が解散するのなら,一度聴いておこうか」と思ったことである。会場は,アルバン・ベルクを送るにはあまりにも寂しい入りであった。しかし,一曲目が鳴り始めた途端に自分の耳は,その一分の隙もない弦楽四重奏独特の緊張感あふれる音に集中していた。気がつくと、会場全体が密度の濃い音楽にのめり込んでいた。いつもの演奏会のように演奏中にハンドバッグをがたがた開けたり,プログラムをどさっと落としたりする人がいない。こんな皆の思いのベクトルが同じ方向を向いている演奏会は、今まで経験したことがなかった。

 そして,ベルクの「弦楽四重奏のための抒情組曲」の終楽章のラルゴ・デソラートがゆったりと静かに終わった時の余韻を楽しんでから始まった拍手と「ブラボー」のタイミングのよさに,この日の聴衆のレベルの高さを実感した。最後に演奏したベートーベンの作品が終わった時には,会場の7・8割の人が立って拍手をした。私も,生まれて初めてスタンディング・オベイションというものをやった。「音楽は聴衆とともにつくるもの」という感動的な体験ができ,アルバン・ベルクを送るのにふさわしい一晩であった。東京のラスト・コンサートでの第一バイオリンのピヒラーさんの,「日本という国に出会えてよかった」という言葉も,名古屋を含めた日本中の聴衆との音楽を通した心の通い合う思いが言わせたのかもしれない。私たちの目の前にいる名古屋の子どもたちにも,このような感動的な体験ができる音楽のすばらしさを味わわせたいと思うこのごろである。