Home

19年度・20年度目次

提 言
 ○会長
 ○教育センター指導主事
 ○指導室 指導主事
 ○音楽研究会 委員長

研究部の活動
 ○授業研究部
 ○音楽教育研究部

各種研修会
 ○講演会・総会
 ○夏季研修会
   (愛知県小中学校音楽教育研究大会)
 ○冬季研修会
 ○部活動指導者研修会
      ・第1回 合唱(指揮)
      ・第2回 合奏(器楽)
      ・第3回 合唱(発声・和声)

音楽関係行事
 ○年間行事予定
 ○ナゴヤ・マーチング&バトンウェーブ’09
 ○市小中学校連合音楽会
            (教育祭)
 ○市小学校バンド演奏会
 ○市小中学校合唱フェスティバル

ワン・ポイント・アドバイス
 ○新学習指導要領@

個人研究
 ○教育研究派遣員紹介
 ○指導体験記録入賞者紹介
 ○私の研究

                  「想定外の感動」 
 
              名古屋市音楽研究会
委員長
               桜山中学校  藤 松 眞 人


  私の高校生活は無気力から始まりました。何をするのも面倒で,毎日がただ何となく過ぎていきました。芸術科教科選択で音楽を選んだ理由も単純で「授業中に眠れる」から。おっとりとした音楽の先生の授業はもっぱら鑑賞で,それは私にとって心地よい音楽を聴きながらの安眠のひとときでした。ところが,その先生が突然,辞職してしまったのです。

 「空手の有段者だそうだ」「何人かを病院送りにしているらしい」「何度も留置所に入っているんだって」新しく着任した先生について様々な噂が飛び交いました。気の弱い私は,その噂を耳にしただけで震え上がっていました。授業の初日,私の前に現れたのは筋骨隆々の大男で,噂が真実であることを裏付けるような容姿でした。生徒全員が息を呑んで見つめる中,その先生はおもむろにピアノへ向かうと,突然,ショパンの作品を次々に弾き始めたのです。一音一音が数珠玉のようにきらめき,容姿とのギャップ以上に,その音色の美しさに心の底から感動しました。まさに想定外の感動でした。この時の記憶は30年以上経った現在でも鮮明に残っています。翌日,私は迷うことなく先生の門下に入りました。

  音楽への関心・意欲の高まりは,体験によって得た感動とのかかわりが深いと思います。音楽教師になって以来,私はこのような感動をどれだけの子どもたちに与えることができたのだろうか。自問自答を繰り返す毎日です。