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19年度・20年度目次

提 言
 ○会長
 ○教育センター指導主事
 ○指導室 指導主事
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研究部の活動
 ○授業研究部
 ○音楽教育研究部

各種研修会
 ○講演会・総会
 ○夏季研修会
   (愛知県小中学校音楽教育研究大会)
 ○冬季研修会
 ○部活動指導者研修会
      ・第1回 合唱(指揮)
      ・第2回 合奏(器楽)
      ・第3回 合唱(発声・和声)

音楽関係行事
 ○年間行事予定
 ○ナゴヤ・マーチング&バトンウェーブ’09
 ○市小中学校連合音楽会
            (教育祭)
 ○市小学校バンド演奏会
 ○市小中学校合唱フェスティバル

ワン・ポイント・アドバイス
 ○新学習指導要領@

個人研究
 ○教育研究派遣員紹介
 ○指導体験記録入賞者紹介
 ○私の研究

中学校学習指導要領改訂(音楽科)に際して思うこと

     名古屋市教育委員会 指導室

        指導主事  稲 熊 和 己

 今改訂で文部科学省は、全教員に学習指導要領を配付しました。中学校の音楽科の先生方は、すでに中学校音楽編には目を通されていると思います。
  音楽科の基本的な考え方は、現行と大きく変わってはいません。しかし、大きく変わっていないから今の取り組みでよいということではありません。あいまいな解釈、恣意的な解釈で各学校のカリキュラムが編成されていたり、教師個人の経験論のみで授業展開されていたりするのであれば、現行からすでに間違った取り組みをしていることになります。学習指導要領が改訂された今、各学校のカリキュラムや授業内容を見直すチャンスだと思います。

 さて、改善の一つに学習内容の表し方があります。表現領域の学習内容が歌唱、器楽、創作に分けて示され、さらに、全ての活動に必要な「共通事項」が明記されました。つまり、学習内容がより明確になり、「共通事項」を通して「表現」と「鑑賞」を関連させて指導しやすくなったわけです。一見、学習する内容が増えたように見えます。しかし、それぞれの学習内容を系統的、合理的に関連づけ、限られた標準時間の中で効果的に学習できる楽曲や手だてを工夫することが、各学校の実態に即したカリキュラム作りの基盤となります(表現活動における大曲主義については見直しが必要です。)。

 この他にも、伝統音楽の指導については、現行の取り組みに加え伝統的な歌唱に着目するなど、間口が広がりました。また、我が国のよき音楽文化を世代を越えて受け継がれるようにする観点から、共通歌唱教材が復活しました。さらに、言語力の育成と関連させて音楽理解を更に深めるために、根拠をもって言葉で批評する活動を取り入れることが盛り込まれています。

 教員は専門職です。公教育での音楽科教員の専門性とは、自らの音楽的技能や音楽的嗜好ではなく、指導すべき内容を把握し、音楽的能力や音楽的研鑽をもとに、その内容を網羅してきちんと子どもたちに身に付けさせる力こそが私たちの専門性であることを忘れないよう頑張りたいものです。