新学習指導要領への取り組み
名古屋市音楽教育研究会  副会長
瑞穂小学校長    小野 薫


  今年度は,「心をこめて音楽表現しようとする子どもの育成=新しい音楽教育への展望=」を研究主題として,愛知県小中学校音楽教育研究大会名古屋大会を名古屋能楽堂で開催しました。特に,2人の先生の研究発表や中学校生徒の発表を通して,これからの音楽の授業の方向性,あるいは日本の伝統音楽・伝統文化を受け継ぎ未来へ継承していくことの大切さと,具体的な指導方法が分かりました。名音教総出で運営に当たっていただき,誠にありがとうございました。
  さて,小学校では平成23年度,中学校では平成24年度より,新学習指導要領の完全実施となります。音楽科では主に鑑賞領域において「言語活動の充実」が新たな課題となりました。すでに,いろいろな機会でその内容についてご承知のことと思います。
  授業の中で,子どもたち一人一人の「自分ならこのように表現したい。このように感じた。」という思いを大切にし,友達に分かるように伝えることができるような能力を育てることだと思います。つまり,音楽の諸要素と結びつけながら,音楽表現や鑑賞にかかわる語彙をどのように増やしていくかという工夫が必要です。
  ところで,私が教師になったころ,教師主導型のスタイルが多くあったように思います。しかし,現在では各学校の音楽の授業はもちろんですが,各区の連合音楽会,市教育祭,合唱や吹奏楽などのコンクールで,子どもたちが主体的に楽しく生き生きと表現し,同時に,音楽的にも深い演奏ができるようになっているのを強く感じます。
  それは,これまでに多くの先輩の先生方が地道な教育研究と実践を積み重ねることによって,「心をこめ自分たちで表現を工夫して音楽をつくりあげることができる子どもの育成」に努力をしてきた成果であると考えます。
  そして,その結果,多くの教師が育ち,教師一人一人の指導力も向上したからであると思います。地味な活動でありますが,今後も研究を一層深めていただきますよう心から願っています。