音楽指導



Q1:音楽づくり(創作)って,難しそうですが,どんな指導をすればよいのでしょうか?

  音楽づくりの学習は,〔共通事項〕に示されている音楽の諸要素や音楽の仕組みを手がかりにして音を音楽へと構成していく過程を通して,思考力や判断力,表現力を育てていく学習です。
  例えば,小学校の低学年では,「教師のまねをしてのリズム打ち」や「リズムリレー」などの音遊びを通して,リズムや拍子について学びます。中学年では,「いろいろな楽器を使ったリズムづくり」などを通して,音色や強弱,速さなどを学びます。高学年では,「言葉や体の動き,物の様子から感じたことを音にしてみる」活動を通して,反復や問いと答えなど音楽の仕組みについて学んでいきます。そして,中学校では,言葉の特徴である抑揚やアクセント,リズムなどを手がかりにして,「音高やリズムなどを工夫して簡単な旋律づくり」に取り組ませます。
  「時間がかかりそう」「子どもたちの技能に差があるから」と敬遠せずに,既習曲のリズムをそのまま使って旋律を作ったり,旋律の一部だけをつくって組み合わせたりというように,子どもたちが取り組みやすい方法で学習を進めてみましょう。

Q2:「思いや意図をもって表現する」とありますが,思いや意図をもって表現できるようにするためには,どう指導したらよいのでしょうか?

  子どもたちの表現に向かう思いを明確にするためには,楽曲との出会わせ方を工夫することがとても大切です。子どもたちが楽曲を聴いて,「あんな風に歌ってみたいな」「こんな風にきれいに演奏したいな」とあこがれを抱くことができるような範唱や範奏を聴かせたり,情景が想起できるような映像を見せたりするとよいと思います。数種類の演奏を聴き比べるのも有効な方法です。
  そして,そのような思いを生かして表現するためにはどうしたらよいかということを〔共通事項〕を手がかりに考えさせます。このことで,表現に対する「思い」が『この部分は,勇ましい感じを出したいので,f(フォルテ)で強く歌おう』などという「意図」になるのです。
  ここで大切なのは,「さあ,思いを生かして歌えるように,表現の工夫をしましょう」と子ども任せにしないということです。「勇ましい感じを出すためには,強弱はどのようにしたらよいかな」と,工夫のポイントを示したり,「力強く歌うためには,おなかに力を入れて,喉の奥を大きく開けて歌うといいよ」と,声の出し方を教えたりするなど,教師の支援が必要です。