新学習指導要領に基づく研究活動と一人一人の活躍を

  名古屋市音楽教育研究会  会長
        瑞穂小学校長  小野  薫

 名古屋市音楽教育研究会及び名古屋市音楽研究会の今年度からの研究テーマは「音楽の魅力を感じ取り,豊かに表現する子どもをめざして」です。
 新学習指導要領に示された「音楽を特徴付けている要素や音楽の仕組み」に着目して音楽を聴き,その魅力を感じ取る。それを手がかりとして,よりよい表現を工夫し,豊かな音楽表現をする。また,自分の感じたことや考えたことを友達同士で伝え合うことを通して音楽の魅力を感じ取る。作詞者や作曲者の意図をくみ取り,楽曲の理解を深めることで自己の思いや意図を明確にし,自分たちの音楽表現に生かすことができる。以上のような考えに立ち,テーマが設定されました。一人一人の先生方の音楽教育研究の深まり,研究会としての実践の成果を期待します。
 ところで,平成21年度までに音楽の研究集録は46号が発刊されました。つまり,46年もの長きにわたって研究が続けられてきたのです。多くの音楽の指導者が育ち,名古屋の音楽教育も大きな成果をあげてきました。
 今から22年前,私は教育研究員として子どもの即興的な表現の能力の育成について研究していました。筑波大学附属小学校への国内留学,国立音楽大学附属小学校を始め様々な先進校の見学は,自分の研究の最も充実した時期でありました。やがて,即興的に音楽をつくって表現する活動が重視されるようになりました。自分の研究課題,研究会の研究課題,学習指導要領との関連等,様々な視点から自己の研究を見直し進めていきました。人には,その研究に打ち込むことのできる最も適した時期というものがあるように思います。
 研究紀要は今年47号となり,50号も間近です。絶え間ない先輩の先生方の努力に感謝するとともに,私たちも研究課題を追求し成果と課題を明らかにし,互いに成長していきましょう。