新学習指導要領の全面実施を目前にして


              名古屋市教育委員会 指導室
                  主任指導主事  稲熊和己

  小学校では来年度から,中学校では平成24年度から新学習指導要領が全面実施されます。音楽科における改訂の重点は,@指導内容の全体構成の見直し,A創作指導と鑑賞指導の充実,B我が国の音楽の指導の充実,の3点です。これらを念頭に,「解説」と各校の実態とを鑑み,スムーズな移行ができるよう工夫する必要があります。
  ここでは,実際の学習展開で目指すことをまとめておきます。

◆「表現」…児童生徒が,〔共通事項〕を支えとして感じ取ったことを基に,音楽表現を創意工夫し,必要な技能を身に付け,思いや意図をもって歌唱,器楽,創作で表すことができるようにする。

◆「鑑賞」…児童生徒が,〔共通事項〕を支えとして感じ取ったことを基に,音楽を解釈しその価値などを考え,判断して音楽のよさや美しさを味わって聴くことができるようにする。

◆〔共通事項〕…ねらいに即して重点的に扱う〔共通事項〕を明確に指導計画に位置付ける。授業では,音楽活動を進める中で,その要素の働きに児童生徒自らが気付くよう指導を工夫する。

◆言語活動…音楽表現を創意工夫する過程や,鑑賞して価値を考える過程で,児童生徒が思考・判断したことを言葉で表すことは,自らを確認したり,他者と影響し合ったりすることで,互いの思考・判断をさらに深めることになる。この場合,発言,記述,意見交換といった言語活動を中心としながらも,ねらいや活動の展開等に応じて,音,体の動き,楽譜,絵などによる表現も含めて表すことができるように指導を工夫する。