新学習指導要領全面実施と授業づくり

名古屋市教育委員会 指導室 指導主事  大 橋   晃

小学校では,今年度から新学習指導要領が全面実施されました。中学校では,いよいよ来年度からの全面実施を迎えます。新学習指導要領では,音楽的な感受に相当する指導内容を〔共通事項〕として示し,〔共通事項〕を支えとしながら,思いや意図をもって表現したり,味わって聴いたりする力を育成することを重視しています。

 このような考え方は,かなり学校現場に浸透し,指導計画や実際の授業に反映されていると思います。各学校では,授業を振り返り,さらに次の点に留意することが大切です。

 ・ 年間指導計画において,各活動の指導事項および〔共通事項〕に示す内容が,偏りなく位置づけられているか。

 ・ 一題材の中で,すべての子どもが共通に学ぶ「音楽を形づくっている要素」が明確になっているか。また,それを核として複数の活動や教材が関連付けられているか。

 ・ 一題材の中で,取り扱う活動分野や時数が多すぎる傾向はないか。

 ・ 鑑賞の学習において,言葉で表すことが目的化する傾向はないか。「味わって聴く」ということが抜け落ちてはいないか。

 また,評価についても,どのような方法で子どもの学習状況や成長を見取るのか,評価場面や評価回数の精選も含め,今後もさらなる改善が必要だと考えます。